共働き家庭は、現代の日本では増加傾向にあり、多くの家庭がこの形態を選んでいます。
特に、子育て中の共働きサラリーマン家庭は、経済的な安定や社会的な成功を目指して奮闘していますが、一方で多くのデメリットや課題も抱えています。
この記事では、実際私と奥さんが共働きして、子育て中の共働きサラリーマンが直面する具体的なデメリットを紹介します。
育児中の夫婦の働き方の参考になれば嬉しいです。
1. 家族時間の減少
最も大きなデメリットの一つは、家族全体で過ごす時間が極端に少なくなることです。
夫婦が共に働いていると、仕事と育児の両方をこなすために一日のスケジュールがぎっしり詰まります。
その結果、家族でゆっくりと過ごす時間や、子どもの成長をじっくり見守る機会が減少してしまいます。
長時間労働が一般的な日本の職場では、仕事から帰宅したときには子どもは既に寝ているというケースも少なくありません。
休日も家事や育児に追われることが多く、リフレッシュするための家族旅行や趣味に使える時間が限られてしまいます。
家族時間の減少は、夫婦関係や親子関係の質にも悪影響を及ぼし、コミュニケーション不足からくる摩擦や誤解が生まれやすくなります。
2. 育児・家事の負担分担の難しさ
共働きの場合、育児や家事の分担が重要になりますが、実際には不平等な分担が発生しやすいのが現状です。
日本では、依然として女性が育児や家事の大部分を担っているケースが多いので、働く母親は「仕事と育児・家事の二重負担」を抱えることになります。
一方で、男性も仕事に多くの時間を割かれているため、家事や育児に十分に参加できないことが多く、夫婦間での不満が生まれる原因にもなります。
このような状況は、育児の質を低下させるだけでなく、夫婦の関係性にも悪影響を及ぼします。
3. 子どものストレスや不安
共働き家庭で特に心配されるのが、子どもが感じるストレスや不安です。
親が忙しくて家にいない時間が長いと、子どもは寂しさや孤独感を感じやすくなります。
保育園や学童保育での長時間の預かりによる疲労感や、親とのふれあいが減ることでの情緒的な不安も問題となります。
共働き家庭では、親が疲れているために子どもとのコミュニケーションが疎かになりがちです。
子どもが抱える悩みや問題に気づけず、適切なサポートができないまま時間が過ぎてしまうこともあります。
これが長期的には、子どもの自己肯定感や社会性の発達に影響を及ぼす可能性もあるため、非常に重要な課題です。
4. 経済的負担と時間のバランス
共働き家庭では、経済的には安定しやすい反面、保育料や教育費、家事代行サービス、外食などの「時短」のための支出が増加することが多いです。
結局は収入が増えても支出がそれに比例して増え、経済的な余裕があまり感じられないというジレンマに陥ることがあります。
時間の制約から効率的に家事や育児をこなそうとすると、様々な外部サービスに依存することになり、その結果として出費がかさむことになります。
夫婦の労働時間が長くなると、生活全体の質が低下し、ストレスや疲労が積み重なる悪循環が生まれやすくなります。
5. 仕事と家庭の両立によるストレス
共働き家庭では、仕事と家庭を両立させるためのストレスが大きな問題です。
職場ではキャリアアップや業務のプレッシャーがあり、家庭では育児や家事が待っています。
この二つをどちらも高い水準でこなそうとすると、どうしても心身に負担がかかりやすくなります。
急な子どもの病気や学校行事に対応するために仕事を休む必要がある場合、職場での評価が下がるのではないかと不安に感じることもあります。
このような不安やプレッシャーは、長期的には親のメンタルヘルスにも影響を与え、結果として家庭全体の雰囲気が悪くなることがあります。
6. 社会的なサポート不足
日本では、共働き家庭を支援するための政策や制度が整備されつつありますが、依然として十分ではない部分が多いです。
保育園の待機児童問題や、学童保育の時間が限られていることなど、働く親が直面する課題は多岐にわたります。
特に地方では、保育施設が少なく、選択肢が限られているため、親が仕事を続けるための環境整備が整っていないケースが目立ちます。
職場においても、育児と仕事を両立させるための柔軟な勤務形態(リモートワークや時短勤務など)が普及していない企業が多いです。
このような環境では、親がキャリアを諦めざるを得なくなることがあり、特に女性にとっては大きなハードルとなります。
7. 夫婦間の役割分担と関係性の問題
共働き家庭では、夫婦間の役割分担が明確でない場合、ストレスが蓄積しやすくなります。
仕事と家庭のバランスを取る中で、どちらか一方に過剰な負担がかかると、その不満が夫婦関係に影響を及ぼします。
育児や家事に対する期待や責任が合わない場合、互いの理解や協力が欠けてしまい、トラブルの原因となります。
日常的に忙しい生活の中で、コミュニケーションが不足しがちになります。
夫婦間での小さな誤解が蓄積し、やがて大きな対立に発展することもあります。
共働き家庭では、互いに支え合い協力することが重要ですが、現実にはそのバランスを取ることが難しい場合が多いです。
まとめ
共働き家庭は、経済的な安定やキャリアの継続という大きなメリットを享受できる一方で、多くのデメリットや課題も抱えています。
家族時間の減少や育児・家事の負担分担、子どもの情緒面への影響、経済的な負担、そして社会的なサポートの不足など、さまざまな問題が複雑に絡み合っています。
これらの課題に対処するためには、夫婦間での協力や理解、そして社会全体での支援体制の整備が不可欠です。
忙しい中でも家族との時間を大切にし、柔軟な働き方を模索することで、共働きのデメリットを少しでも軽減し、家庭と仕事の両立を実現していくことが重要です。